取っておいた方がいい資格なのか?
不動産の仕事への考え方が変わりました。
ただ…やっぱり試験は難しかった…(苦笑)
この記事は、不動産コンサルティングマスターを自分の体験談をもとに、【不動産コンサルティングマスターの難易度】と【どんな人が目指すべきか】についてまとめました。
- 仲介・管理以外の仕事をしたい!
- やりがいのある仕事をしたい!
という方の役に立つはずです。
Contents
【合格率は?】不動産コンサルティング技能試験
不動産コンサルティング技能試験の直近10年の合格率です。

令和2年度の合格率は、約43%。
合格率だけ見ると、結構ハードル低い気がしますね。
ちなみに、令和2年度の宅地建物取引士の合格率は15.4%
合格率を比較すると、不動産コンサルティング技能試験の合格率は、宅地建物取引士の約2.7倍。
- 仲介(賃貸・売買)・賃貸管理の仕事では、触れることのない分野が多い。
- 宅建の資格勉強で得た知識は、あまり役には立たない。
宅建試験を『基礎』とするならば、不動産コンサルティングマスター試験は『応用』。
基礎知識を応用する力が無ければ合格できないと思います。
【受験資格について】不動産コンサルティング技能試験
不動産コンサルティング技能試験を受験することができるのは、以下の資格登録者のみ。
- 宅地建物取引士
- 一級建築士
- 不動産鑑定士
上記の資格登録者は、不動産コンサルティング技能試験を受験することはできますが、合格後、不動産コンサルティングマスターに登録するには、上記3つの資格の5年以上の実務経験が必要です。
【難易度は!?】不動産コンサルティング技能試験
不動産コンサルティング技能試験に受験した僕の感想ですが…
宅地建物取引士の難易度がなら
不動産コンサルティング技能試験の難易度です!
まず、試験問題のレベルが違います。
記述問題、選択肢がない穴埋め問題などが出題されるため、かなり難易度は高いと言えます。
不動産コンサルティング技能試験は、定着させた知識を駆使して、答えを求めなければなりません。
不動産コンサルティング技能試験前の研修会場や試験当日の受験者の多くは、会社の代表やエリート営業マンっぽい人が多かったです。
あくまで個人的な意見ですけど…とにかく僕より業界経験がありそうな人たちばかりでした。
経験豊富な人が多く受験しているはずなのに、最近の合格率は40%前後。
二人に一人は不合格に…。
合格率以上に難易度の高い試験ということがわかると思います。
どんな人が不動産コンサルティングマスターを目指すべき?
『どんな人が不動産コンサルティングマスターを目指すべきか』をまとめてみました。
- 不動産のプロになりたい人
- 仲介業・管理業以外の収入を得たい人
- 不動産の知識を増やして、仕事の幅を広げたい人
- ちやほやされたい人
不動産のプロになりたい人
不動産業に長くいると、深い問題を抱えた案件の相談が来ると思います。
そういう問題を解決するためには、それなりの専門的知識が必要不可欠。
僕のように賃貸仲介や管理、不動産仲介を中心に仕事をしてきた方には、もしかしたら、知識が不足している可能性があります。
そこで、不動産関連業務に関わる幅広い知識や実務経験を有していることを証明するための資格が生まれました。
それが不動産コンサルティングマスターという資格なのです。
不動産のプロとして一定の評価を得ることが出来る資格ですので、チャレンジする価値はあると思います。
仲介業・管理業以外の収入を得たい人
例えば、道路に接道していない土地に住宅を建てたい!という相談があったとします。
その土地の現地調査や行政調査、隣接地の所有者訪問、交渉などをしていきます。
今まで得た知識と経験でえたノウハウををフル活用します。
そして、道路用地を確保することができ、相談者の住宅を建てたい!という夢のお手伝いが出来たわけです。
使っていない土地にアパートを建てる提案をして、不労所得を得ることが出来きた!
上記のようなお客様が抱えている悩みごとなどを確認して、解決策を提案し、実際に行動し解決した経験があると思います。それが不動産コンサルティング業務です。
売却の媒介契約を取るために、【悩みごとを聞いて、解決策を提案し、実際に行動し解決する】を無料でおこなっている会社、営業マンは多いと思います。
これからは【悩みごとを聞いて、解決策を提案し、実際に行動し解決する】ことで、相談者様からコンサルティング料をいただくべきです。
ちょっと例え話になりますが、不動産コンサルティングマスターの業務は、弁護士と似ていると思います。
弁護士は、持っている知識や経験を使って、裁判が優位に進むように弁護します。
そのために依頼者は、弁護士に報酬を支払いますよね。
不動産コンサルティングマスターも同じように、相談者ために行動するわけですから、報酬が発生させることはできます。
実際に、不動産コンサルティングマスターという資格を活用して、会社を経営している方はたくさんいらっしゃいます。
不動産コンサルティングマスターの5人の方が、実際に行った不動産コンサルティングを紹介した本がありますので、読んでいただけるとより深い理解が出来るかと思います。
不動産の知識を増やして、仕事の幅を広げたい人
宅地建物取引士の資格を持って、不動産業の仕事に従事していると、仲介が多いのではないでしょうか。
不動産を売りたい人と買いたい人の間に入って、売買契約のお手伝いをしたり…。
不動産を貸したい、借りたい人の間に入って、賃貸借系屋のお手伝いをしたり…。
仲介に必要な知識だけでも、給料をもらえることが出来ますが、慣れてくると少し物足りなさを感じる人もいるのではないでしょうか。
今まで仲介を中心にしていた方が、不動産コンサルティングマスターの試験に挑戦することによって、新しい知識を得ることが出来ます。
僕も仲介メインだったので、試験勉強を始めたときは難しくて相当苦労しました。
新しい知識をることが出来る理由は、試験内容を見ていただければご理解いただけると思います。
試験内容を紹介している記事がありますのでご覧ください!
おわりに…
不動産コンサルティング技能試験は難しいです。
僕の一個人の考えですが、宅地建物取引士に合格したときぐらいの熱意があれば、合格できるはずです。
僕は、不動産コンサルティング技能試験に合格することができ、不動産の仕事に対する考え方が変わりました。
今までは、不動産仲介を中心におこなって報酬を得てきましたが、これからは、お客様のお困りごと(相続問題、土地活用など)を解決して報酬をいただく、不動産コンサルの仕事を中心にして行きたいと思います。
将来、不動産営業マンの職は、AIに奪われる時代です。しかしながら、AIがどんなに進化してもお客様に寄り添っておこなう不動産コンサルは、人間にしかできない仕事だと思います。
また近年、不動産仲介業や管理業は、ライバル会社が多くなり仕事が取りづらくなっていると思いませんか。
新しい収入源として、不動産コンサルの収入を作ることをおすすめします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。